満ちるまであとどれくらい

わたし感情の中で「懐かしい」って感情がいちばんすきなんですよね。という話をします。

 

2023年はどっからどう見てもアイドリッシュセブンに出会ってアイドリッシュセブンというコンテンツがわたしの人生ジャンルに確定した特別な年だということは紛れもない事実ですが、今年の思い出の現場を1つだけ挙げてくださいと言われたらそれは8月12日/13日にさいたまスーパーアリーナで行われたFree! 10th Anniversary-Memories of Summer-です。

 

わたしの2023年の上半期といえば、やることがなさすぎてNARUTO(全74巻)を1巻から読むという究極にやることがない人がやることをやるぐらいやることがなかったので、来たる8月にわたしとFree!の思い出をつくるために生きていると言っても過言ではありませんでした。

 

わたしとFree!の出会いは9年前でした。わたしは2期の2話から見始めたので、今年でFree!を好きになって9年です。Free!は放送当時それはもうすごい人気で、アニメ界のトップに躍り出てアニメ雑誌の表紙を総舐めし人気アニメキャラランキングの1位を橘真琴くんが独走するほどでした。

わたしはFree!を見始めたころこんなに長く続くものだと全くおもっていませんでした。2期が終わって映画になって…3期が始まったときは本当にすごいと思いました。わたしは元々Free!を好きになる前にけいおん!(同じ京アニの作品)も好きだったんですけどけいおんは2期のあとに映画が公開されてそこでアニメとしては終わりなんです。ていうか、それでも映画までやってくれた!うれしい!ってわたしは思っていたので、Free!の3期なんて奇跡でした。はるちゃん(主人公:七瀬遙のこと)たちは高校生から大学生になっていました。アニメの監督も三代目にまで変わりました。それでもFree!を続かせてくれました。うれしかった。

 

Free!の10周年のイベントは二日間あって、前夜祭と本祭という名前がついていました。キャストのみんなが出てくるのは本祭で、前夜祭は他の企画が色々あったんですけどその中にアニメの名シーン的なのが映像として用意されていて、どういう名シーンかというと、えーと、アイドリッシュセブンのアニメでアイドリッシュセブン Third BEAT! 第3話 亀裂(大和と三月がぶつかる回)あるじゃないですか。まあFree!でいうところのそれ(ESの11話です)がさいたまスーパーアリーナで流されて、正確に何人入ってたか知らんですけど3万人ぐらいのオタクたちでそれを見るっていう時間があって、まあ、外野から見たら超カオス・・・・・だったとおもうんですけど、この時点でわたしも号泣してるし前後左右の席からすすり泣く声が聞こえるし、そりゃあ、もうここ(8月のさいたまスーパーアリーナ)に冷静な感情なんてものはないですからね。

なにがやばいかってこれ前夜祭で、前夜祭でこれだったらもう本祭どうなっちゃうんだっていう。

 

本祭は今まで何回か行われてきたFree!のイベントにあった、ゲーム企画とかクイズコーナーとかはなく、ただスタッフとキャストが熱くFree!を語ったり、こんなことあったよね思い出に浸ってくれたりっていうFree!愛する人によるFree!愛する人のための現場といった感じでそれは素晴らしいものでした。それにSTYLE FIVEのライブもあって・・・Free!にはSTYLE FIVEという5人組がいるんですがSTYLE FIVEがなんなのかは、わたしはわからないですが、わからなくても調べなくて大丈夫です。なぜなら、調べたところでわたし以外も誰もわかってる人がいないので結局なにもわからないからです。

 

マジレスすると毎回EDを主要キャラの5人が歌ってくれていてそのユニット名がSTYLE FIVEなんですけどなんで水泳アニメで名のつくユニットを組まされているのか、それについての説明はないですし特にアイドルであるとかそういう設定も別にありません。

 

Free!って、曲、良くて…(おまえはいつもそればかり)、ほんとによくてめっちゃ好きなんです。STYLE FIVE見たいのですよわたしたちは。主語でかいですけどFree!のオタクは全員STYLE FIVEのライブ見たいんですよ。結果、なんか過去最高の曲数歌ってくれてブチ上がったんですけど、イベント終盤にそのSTYLE FIVEの5人のライブが一段落して、最後5人以外のキャストも全員トロッコに乗って歌を歌ってくれるらしい雰囲気になったんですね。それがRISING FREEっていう曲で、それが何を意味するかというと、RISING FREEという曲はですね、アイドリッシュセブンでいうところのリスポ、嵐でいうところの感謝カンゲキ、V6でいうところのover、モーニング娘。でいうところのI WISHですので、

 

もう、

あの、

 

はい。

 

あのー、なんかこういうのって生きてて何回経験できるんだろうって思うんですけど号泣なのか大号泣なのか、みたいな涙の程度の話ではない次元の感情の揺れが起きるんですね、こういうときって。

RISING FREEを耳で聞きながら目に映る景色がさいたまスーパーアリーナを回るFreeのみんなたちなの、もうほんとに今までFree!を追いかけてきた人生が頭の中をかけめぐってFree!が好きだということしか考えられなくなってさっきまで、ほんとに3分ぐらい前まであんなにテンション上がって笑顔でペンライト振ってたのに手で口おさえたまま顔しかめて泣くことしかできなくてずっとずっとずっとずっと泣いてた。

2期2話を見てFree!!を好きになったあの日から、今までのFree!シリーズを愛し続けた自分の人生を包み込まれた気がしてずっとボロボロに泣いてしまった。

あの頃、Free!!を好きになったあの頃の自分を、さいたまスーパーアリーナに連れてきてあげられた、そう思いました。

 

わたしSTYLE FIVEを説明するときに水泳アニメって書いたと思うんですけどFree!は確かに登場人物ほぼみんな水泳をやっているんですけど、スポーツアニメかと言われたら、水泳のフォームがどうとか、この競技で勝つには、とかに焦点が当たっているわけじゃないので、はい、とは答えづらい、とおもう。Free!の魅力なんて書いたらめっちゃ長くなりそうで、このブログで書きたいことの本筋から外れちゃうので割愛しますが…一言でいったら人と人との繋がりを描いている作品です。ああFree見たことなくてこのブログここまで読んでくれた人もしいたらFree!見てくれないかな。

 

 

 

ブログ冒頭で、感情の中で「懐かしい」って感情がいちばんすき、という話をしますと言ったのでします。

 

わたしの好きな「懐かしい」というのは、あの頃夢中になった、あの頃好きになった、あの頃、あの頃、、、ってじーんとなる瞬間とかもうそうだし、うわ!それ何年振りに聞いたよ!みたいに笑っちゃうこととかなんですけど、わたしはそういうのまとめて全部超すきなんですよ。これを感じるには愛と時間がそれなりに必要なのですが。

それがRISING FREEを聞いたときの今年のわたしです。走馬灯みたいな感覚。

たぶん、わたし以外のあの時さいたまスーパーアリーナにいた一人ひとりにそれがあったんだろうなとおもうし、そういう感情って自分だけのものだって思います。すごく尊いものだなって思います。

 

11月、アイドリッシュセブンのコンサートの仙台公演に行きました。

仙台公演は、8月から行われてきたG4Y(ツアータイトル)の地方の最終公演でした。アイドリッシュセブンのMCの内容が、7年前のVBTを振り返る話だったんですよね。

周りからみんなが鼻すすってる音聞こえて、あのとき会場にいたみんな、今ここに立っている自分の横に「あの頃アイドリッシュセブンを好きになった自分」「今までアイドリッシュセブンをずっと好きだった自分」がいて、あの時の自分と今ここに立っているんだろうなあ、なんてことをぼんやりと勝手に考えながらわたしもそこに立ち、ステージの上に立つアイドリッシュセブンを見ながら泣いていました。

 

こういうことがあるから、自分の好きなもの、ずっと好きでいたいなっておもうんですよね。2023年はそれをとくに感じる1年でした。

 

 

わたし、いつか、いつかアイドリッシュセブンのことを懐かしいって思いたいです。いつかその日がくるまで、アイドリッシュセブンを好きでいれたらいいなあ、と思います。